2013年1月3日木曜日

2012年を振り返って

明けましておめでとうございます。

気がつけば、もう2013年です。歳をとると時間が過ぎるのが早く感じるようになる、とよく聞きますが、ここ数年は(もう6年以上前の)学部生だった頃よりも、毎日がゆっくり過ぎているように感じる出来事が多かったように思います。最近特に感じるのは涙腺が年々弱くなっているということで、映画などを見てもすぐに泣いてしまい、飛行機などでは結構気まずい思いをしています。ここ数年、辛いことが多く、もう、これ以上辛いことはないだろう、といつも思うのに、それを越えるような辛いことが起こる、ということがよくありました。もしかするとどんどんと敏感になっていってるだけかもしれません。ただ、辛さを感じることに敏感になるのと同時に、人の優しさや有難さも敏感に感じるようになりました。最近の私は、周りの人に恵まれていると、よく感じます。私のこれまでの人生を振り返ってみると、周りの人の協力なしに自分だけで成し遂げれたことなど何もない、と思えるほどです。それは、落ち着いて考えてみれば、はっきりと簡単にわかることなのに、近くにいることが当たり前になったり、自分の立ち位置が良く分からなくなると、見失ってしまうものだと思います。「一期一会」という言葉をよく耳にしますが、どのような人と接する時も、もうこの人と会うのは最後かもしれない、という気持ちで接しなければならない、のだと思います。昨年の私は、まだまだ子供で、多くの人を傷つけてしまいました。「一期一会」という言葉を見失わない様に、人と関わっていきたいと、反省しています。


今年はアメリカのミシガンで年越ししました。大晦日はホームパーティに呼んでもらい、MSUのPhDの学生たちと一緒に新年を迎えました。集まった家は、大きなリビングに暖炉のある家で、暖炉の前におかれたクラシックなアームチェアに座り、白い帽子をかぶり、2012年で一番素敵な出来事を交代で話しました。私にとって、2012年の一番素敵な出来事は、ここミシガンに来て、とても素敵な仲間たちに会え、同じ時間を共有できたことです。2011年から2012年への年越しは台湾の花蓮にいました。天候が悪かったり、研究室に学生がいなかったり、生活自体がしにくいなど、私のこれまでの海外での生活の中で、一番苦労した時期でした。しかし、MSUに来れたのは、その台湾にいた時に、今の受入教員であるNateが私の滞在先の研究室にセミナーに来たからです。それも、台湾にいる親戚を訪ねるついでのセミナーで、彼は奥さんが観光にでている半日だけラボに顔を出してくれたのでした。私の人生は、このような偶然的な人との繋がりの上で成り立っているのだと、よく感じます。たぶん相対的には、辛い時期もあり、また楽しい時期もあるのですが、それぞれが存在することで「今」があるのだと思います。今年は、その一つ一つを大切に、またその繋がりをしっかりと感じながら、生きていきたいと思っています。また、私との繋がりが誰かの人生の中で、その人の人生に少しでも、ほんの少しでも良いものとして繋がれれば、幸いだと思っています。

長々と取りとめなく書きましたが、今年30歳になるというのに、いつまでたっても子供の頃に自分が描いていたような「大人」にはなれそうもないです、笑。こんな中途半端な人間ですが、今年も一年、お付き合いいただければ幸いです。今年もよろしくお願いいたします。