2010年3月13日土曜日

ワーゲニンゲン大学講義

twitterにはまっていたので、blogを書くのを怠ってしまった。

3月から始まった私の滞在先のForest Ecology and Management Groupの講義について書きたいと思う。私は今週の火曜日から参加し始めたので、いまいち事情は分かっていないけど。
今、うちのグループには、group boss 1人、professor 1人、assistant professor 3人、lecturer 1人、topPD 1人、PD 2人、教育係とアシスタント 2人がいます。ここのPDは、日本のPDとは違い、完全に先生で、助手とやってることは変わりません。ちなみに私のこっちでのボスはTop PDとかいう意味不明の役職についています。上の計11人が学部生用と修士生用の講義を担当。1学期の間ずっと午後はこの授業。だから、「日本みたいに今日は水曜だから、、、」とか考える必要はありません。この方式ってはじめは、えっ、と思ったのですが、学生は毎日同じ授業だから内容を覚えやすいし、先生も自分のグループの担当時期を外せば、海外に調査にいけるという利点が多いように思う。まぁ、不利点は言うまでもなく、準備が大変、ということでしょう。修士学生用のは講義が二週間、そのあとにpracticalがあって、自分で研究計画を立て、実践し、最後に発表とレポートを書くらしい。まだ講義中なので、詳細はよくわからないけど。この前、講義で疲れ果てた先生の一人が愚痴のように、これからまだpracticalがあって、云々言っているのを聞きかじっただけなので。
今週出た講義の内容は、すごく充実していた。もちろん内容は森林生態学について。functional traitsから生態生理、architecture model,population dynamics, grobal modelまで、英語の分厚い教科書に載っているような内容を自分たちのgroupの関連研究を例にいれながら進めていた。これこそ、世界の第一線で研究している人たちがいっぱいいる研究室の醍醐味かもしれない。毎週のように「論文でたよ、enjoy reading」メールが届くのはダテではない。(ってか、いつ書いているのだろうか。しかもEcologyとかJournal of Ecology, New Phytologistとかメジャーなところばっかり。。。) 講義で面白いのは、いろんな論文を引用していて、例えばnatureで199?にこんなことが言われていたけど、実はこうゆう見方をするとこれは間違っていることがわかる、とか、すべての研究が正しいわけではない、ということも教えてくれる。もし、自分が森林生態学の専門でなくても、森林に関わることをしているのならば聞いておいて絶対に損はしない講義だと思った。現に、他の研究室のPDやPhDとかも聞きにきていた。悪い点を挙げるとすれば、内容が詰まり過ぎで初めて聞く人にはついていくのが厳しいかもしれない。予習が必要だと思う。何と教科書は電話帳くらいの厚さで、先生たちが作った原稿がバインダーにとまっているだけ、というすごものである。

来週からは、生態学から応用へ、保全についての講義が始まる。ボリビアやアフリカの話がメインのはずである。楽しみにしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿