2010年1月27日水曜日

D論発表会2

今日は環境科学院のD論発表会。興味のあるエンレイソウ繁殖様式の話と講座の先輩Nさんの発表会に行ってきました。
生態遺伝のKさんの発表をちゃんと聞くのは初めてでしたが、一昨日のMさんと同様研究スキームがはっきりしていて大変興味深く聞かせていただきました。質疑応答もすばらしく、私は一年後あの場所に立てるのか不安になりました。
対 象のオオバナノエンレイソウは両性花をもち、種内に自殖(和合)と他殖(不和合)の集団が存在する。一般的に植物では自殖の方が有利であることが多いのだ が(花粉制限を受けないとか、集団内の近交弱勢が浄化されていくとか、系統学的支持によるとかいう理由で)、調べてみると、自殖の有利性は見られず、逆に 他殖の方が進化的に有利であった、という話でした。他殖→自殖ではなく、自殖→他殖と進化する直接的な要因は分りませんが(私が理解してないだけ?)、聞 いてて面白かったです。
そのあとは先輩Nさん。予備審で聞いたことがあるため、内容はよく知っていましたが、いつ見てもこの方のデータ量には圧巻です。

毎年D論発表会の時期はマレーシアにいたので、久し振りに面白い発表を聞けて満足です。そろそろわたしも本格的なスキームを詳細に決めなければ、、、、

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